- ピルの成分と働きは?
- ピルは「エストロゲン」と呼ばれる合成卵胞ホルモンと、「プロゲステロン」と呼ばれる合成黄体ホルモンを成分とした薬です。ピルを服用すると、この2つのホルモンの血中レベルが上がるため、脳がこれを天然ホルモンのレベル上昇、つまり妊娠と錯覚し、排卵を促すホルモンを出さなくなります。
- 低用量ピルと副作用について教えてください・・・
- 合成ホルモンの量が多いピルは副作用が強く、改良が急がれていました。低用量ピルはホルモン量を避妊効果の得られるところまで減らすことに成功したもので、ホルモン量を減らすことによって、その副作用も軽減されています。 飲み始めて数周期の間は、吐き気・頭痛・乳房の張りなど「つわり」のような症状が出ることもありますが、いずれも軽度なものでピルを飲み始めて約1カ月くらいで治まります。また、ピルは「太る」という誤解をお持ちの方も多いようですが、低用量化されていますので体重の増加はほとんどありません。
- ピルはいつでも飲めるのでしょうか?
- 病気や体調によって、飲んではいけない場合や注意して飲まなければならないケースもあります。ピルは医師の指導のもとに正しく服用されることが大切です。きちんとした説明や診断をお受けになることをお薦めします。また、胃腸薬・便秘薬・頭痛薬・風邪薬など普段から服用されている薬とピルとは一緒に飲んでも大丈夫ですが、抗生物質の中にはピルの避妊効果を弱めるものもあり、副腎皮質ホリモンや抗うつ剤などの中には、薬の作用が強く出るものもあります。医師や薬剤師にはピルを飲んでいることをはっきり伝える必要があります。
- 妊娠計画に切り替える場合はどうすれば・・・?
- ピルの服用を中止すれば妊娠は可能です。但し、月経周期が回復するまで避妊される方がいいでしょう。通常、正常な月経が回復するまで3~4カ月ぐらいかかりますが、もしも回復しない場合は、医師に相談してください。
※現在、Q&Aは「ピルに関する項目」のみですが、他のカテゴリー項目を今後も適宜更新してまいる予定です。