産科外来ー 診療内容 ー
妊婦検診
妊婦検診は (1)診察 (2)腹囲や子宮底長、体重の測定 (3)尿検査 (4)血圧測定 (5)超音波検査などを行ないます。その他の検査には「血液検査」「細菌培養検査」「子宮ガン検査」「経膣超音波検査」などがあります。
妊婦検診のスケジュールは、妊娠初期から妊娠22週頃までは4週間に1回。妊娠23週(第7月)から妊娠35週(第9月末)までは2週間に1回の間隔で検診します。必要に応じて受診間隔は短くなることもあります。
当クリニックでは「分娩」は取り扱っていませんが、「検診」のみを当クリニックで行い、分娩は大きな病院で安心して行うという、最新のオープンシステムを採用しております。今後の日本においてこのようなシステムが定着するようになると思われます。このシステムを利用し、厚生年金病院、千船病院、日生病院等に紹介させていただき、また妊娠中の異常に関しても上記の病院に紹介させていただきます。
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4D超音波
4D超音波とは、3D超音波画像に時間の要素を加えてものです。お母さんのお腹にいる赤ちゃんの動いている様子などが実時間(リアルタイム)で見ることができます。さらに3Dでは難しかった赤ちゃんの速い動きにも対応するようになりました。
従来の超音波診断と同じに、プローブと呼ばれる探触子をお腹に当てて超音波を体内に送り、反射して帰ってきた超音波を捕らえて画像化するため、リスクはありません。但し、赤ちゃんの位置などにより立体的に画像化できないこともあります。
他の病院で受診している患者様もどうぞ気軽にご来院ください。
産み分け
XとYという2種類の染色体。卵子はX染色体で、そこにXの染色体が結びつくか・・・Yの染色体が結びつくか・・・で、受精の瞬間に「男」「女」が決まります。つまり、産み分けとは膣内でX・Yのどちらかの精子が生き残りやすい環境を作る方法です。
当クリニックでは『タイミング法』『ゼリー法』『内服薬』を利用し、男女の産み分けを指導しています。女の子が欲しい時は、X精子を受精させなければいけないので膣内を酸性にしておく必要があります。排卵日は子宮からの分泌物の影響でアルカリ性に傾いているため、女の子の可能性は低くなります。そこで、人工的に膣内を酸性にしてくれるゼリーが「ピンクゼリー」。これを注入して5分後からSEXをすると女の子の可能性は高くなります。
男の子が欲しい時は、Y精子を受精させなければいけないので、膣内をアルカリ性にしておく必要があります。リンカル剤という錠剤を3ヶ月間服用し、その後タイミングを指導します。
避妊相談
IUD(子宮内避妊器具)は、妊娠を防止するために子宮内に留置する器具で、精子の通過阻止や受精卵の着床阻止などによって、妊娠を防ぎます。現在は「銅付加型IUD」の使用で、ピルに近い避妊効果が得られます。
IUD装着後に生理の量が増えたり、生理痛がひどくなったりすることも時にありますが、ピルのように毎日服用しなければならないというわずらわしさがなく、また男性の協力も不要といった利点があります。
生理を早める場合には、中用量ピルを、生理の5日目から約10日内服していただきます。生理を遅らせる場合には、中用量ピルを、生理が始まると思われる日の5日前から生理を遅らせたい日まで、毎日1錠内服します。
中用量ピルの内服により、吐き気、頭痛、めまいなどの副作用が出ることもあります。
緊急避妊薬
- ● 経口避妊薬の服用忘れや下痢などによる吸収障害
- ● 膣外射精に際しての外陰部への射精
- ● コンドームの不適切な使用・破損・脱落
- ● 性交後8時間以内でのペッサリーの除去
など、「緊急避妊」とは避妊措置に失敗または避妊措置を講じなかった場合に妊娠を阻止するための方法です。
その最も一般的な方法が『緊急避妊薬』です。通常の避妊目的で服用する経口避妊薬とは異なる避妊薬です。子宮内避妊具も使用されることがあります。いずれの緊急避妊法も無防備な性交後の「数日以内」に行なわれなければなりません。
- 緊急避妊薬は、無防備な性交が行なわれた72時間(3日)以内に服用しなければなりません。月経周期のどの時期に緊急避妊薬が服用されたかによって働きかけ方が異なりますが、「排卵を抑制する」「受精を妨げる」「受精卵の子宮着床を阻止する」などの作用があります。
- 緊急避妊薬の妊娠阻止率は約80%です。いったん受精卵が子宮に着床してしまった場合には緊急避妊薬が無効であることは申すまでもありません。
- 緊急避妊薬服用後に再び無防備な性交が行なわれた場合、そのセックスによる妊娠を阻止することはできません。
- 緊急避妊薬は1970年代半ばから使用されていますが、極まれに出血・頭痛・悪心などの副作用がでることがあります。服用を控えた方がいい方や慎重に使用した方がいい方がおられますので、不安な方は遠慮なくお問合わせください。
乳児検診
乳児検診で最も重要なのは1ヶ月検診と2ケ月検診です。肝臓・脾臓が異常に大きくないか・・・腹にかたまりないか・・・便がたまってないか・・・お腹のやわらかさはいいか・・・などの他、皮膚の異常も詳しく診断します。
当クリニックの乳児検診は、赤ちゃんの体重や病気チェックと併せ、母乳指導・育児相談・運動発達にも重点をおいています。